以前、新型JCOM LINK XA402のレビュー記事を公開したところ、多くの方に読んでいただきました。今回は、別メーカーのJCOM LINK XA401を用意することができたため、XA402との違いを検証しました。
本記事では、2つのモデルを同時に使用して、動作速度やレスポンス、機能の違いを詳しく比較しています。
注意事項
- JCOM LINKは定期的にソフトウェアアップデートが行われるため、記事の内容と異なる点が生じる可能性があります
- 画像の撮影日時は2023年3月29日です
- JCOM LINKの基本機能についてはこちらの記事をご覧ください
スペック
まずはじめに2つのSTBのスペックです。基本的にROMの容量とDolby Vision 対応可否以外はスペックに大きな差はありません。
- XA401
メーカー:住友電工製
RAM:3GB
ROM:8GB
他:Dolby Atmos 対応 - XA402
メーカー:HUMAX製
RAM:3GB
ROM:16GB
他:Dolby Atmos 対応 / Dolby Vision 対応

検証のため、2台のディスプレイにそれぞれのSTBを接続しました。左がXA401、右がXA402です。両方とも2023年3月19日時点の最新ファームウェアを適用しています。
接続環境は、アンテナケーブル、LANケーブル(1Gbps光回線)、HDMI、電源ケーブルをそれぞれ接続した状態で比較テストを実施しました。
本体サイズと外観の比較
大きさ


上がXA401で、下がXA402です。横幅はほぼ同じ大きさですが、奥行きは XA401 が165mm、XA402 が218mmとなっています。XA401は奥行きが約5cmほど短いため、省スペースなラックなどでも設置しやすいサイズです。
外観の違い

XA402のみ、前面に7セグLEDとUSB端子が付いています。

背面に同軸入力、出力、HDMI、USB、LAN、電源入力端子があります。
XA401 には背面に USB 端子が 1 つ、XA402 には背面に USB 端子が 2 つ搭載されています。
そのため、本体全体の USB 端子数は両モデルとも同数となります。

XA401は上部に謎の模様が付いています。
リモコンの比較

左側のリモコンが XA401、右側が XA402 です。
XA401 には「お気に入り」ボタンがあり、これは XA402 には搭載されていない機能です。一方で、XA402 には「3桁入力」ボタンがありません。

XA401のリモコンに搭載去れているお気に入りボタンを押すと、登録したチャンネルを表示できます。普段見るチャンネルを選局しやすくすることができます。

XA401 のリモコンには、「番組表」ボタンの右隣に「〇」ボタンが配置されています。このボタンを押すことで、Android TV のホーム画面を表示できます。そもそも「〇」ボタンは、Android スマートフォン下部にある「ホームボタン」と同じ役割を持つボタンと言えるかもしれません。(わかりにくい)
一方、XA402 には「〇」ボタンがありません。その代わりに、右下に「アプリ一覧」ボタンが搭載されており、このボタンを押すことで、XA401 の「ホームボタン」に近い機能のメニューを表示できます。JCOM専用ランチャーが表示されるみたいです。
「◯ホーム」と「アプリ一覧」ここは XA401 と XA402 の動作が少し異なるポイントでした。
CPU-Zにするスペック検証

CPU-Z を起動してシステム情報を確認しました。RAM については、XA401 が 2380MB、XA402 が 2596MB と表示されています。若干の差はあるものの、カタログ上の RAM はどちらも 3GB です。
その他の項目に関して、CPU-Z 上で確認できる大きな違いは特にありませんでした。
現在は Full HD モニターに接続しているため、Screen Resolution は 1920×1080 pixels と表示されていますが、J:COM LINK は 4K 出力にも対応しています。

ROM(ストレージ容量)は XA401 と XA402 で差があります。「設定」から「ストレージ」を確認すると、XA401 は 4.4GB、XA402 は 8.4GB と表示されています。
カタログ上の ROM は XA401 が 8GB、XA402 が 16GB と記載されています。
XA402のみDolbyVisionに対応
XA401、XA402 ともに Dolby Atmos(音響技術)に対応していますが、Dolby Vision(映像技術)に対応しているのは XA402 のみで、XA401 は非対応です。
Dolby Vision について調べたところ、Dolby の公式サイトでは以下のように説明されています。
https://www.dolby.com/ja/technologies/dolby-vision/#gref
ドルビービジョンは、映画やゲームから自宅でのストリーミングまで、お使いのサービス、デバイス、プラットフォームに応じて画質を動的に最適化することで、HDRテクノロジーの可能性を最大限に引き出し、常に美しい映像を提供します。エンターテインメントには、豊かな色彩やよりメリハリのあるコントラストがもたらされ、ドルビービジョンがなければ見られないような、驚きに満ちた新たなディテールが明らかになります。
Androidバージョンの違い(9と11) ※バージョンアップしていました。

2023/03/19 時点では XA401 と XA402 で Android TV の OS バージョンが異なっていました。
- XA402:Android TV バージョン 11
- XA401:Android TV バージョン 9
(追記)2023/03/26 に再度確認したところ両機種とも、Android TV バージョン 11 にアップデートされている状態でした。

XA402はAndroidTVバージョン「11」に対してXA401はAndroidTVバージョン「9」でした。

XA402 については、過去に EPG(電子番組表)が表示できなくなる問題が発生し、その際にシステムアップデートが行われましたが、その時点ではバージョン 9 でした。その後、気づかないうちに Android TV のバージョンが 11 に上がっていたようです。
なお、Android TV バージョン 11 の XA402 の方が仕様上は新しいですが、実際の操作感やレスポンスについては XA401 と大きく違いは感じられませんでした。(応答速度などは後述の動画にて掲載します)

(追記)2023/03/26
設定画面を確認したところ、XA401 の Android TV もいつの間にかバージョン 11 に更新されていました。どうやらテレビの電源を切っている間(スリープ状態など)に自動でアップデートが行われたようです。
スタンバイモード時のモニタ電源

この項目は、テレビではなく PC モニターをテレビ代わりに使用している方にとって重要な内容です。
動画視聴中やテレビ視聴中に電源ボタンを押すと、J:COM LINK はスリープモードに入ります。
その際の挙動に、XA401 と XA402 で以下の違いがあります。
- XA401:STB がスリープに入ると、モニター側もスリープに入る
- XA402:STB がスリープに入っても、モニターの電源は点いたまま
PC モニターがスリープに入らないと、バックライトが常時点灯してしまうため、モニターの寿命を縮める可能性があります。
なお、テレビに接続している場合は、XA401 / XA402 ともに HDMI 連動機能が働き、
テレビの電源が STB と連動してオフになりますので、その点は心配ありません。
リモコンの選局方法

XA402 のリモコンには「3桁入力」ボタンがありません。そのため、10キーを使用した選局方法では XA402 側がデフォルトで「3桁入力」になっているようです。
「3桁入力」が有効になっている場合、たとえば NHK 総合を見る際には 「011」 と 3 桁を入力する必要があり、多少手間がかかります。
XA402 を使用する場合は、設定画面から地デジ、BS、BS4K の選局方法を 「3桁入力」→「ワンタッチ選局」 に変更することをおすすめします。
動作速度・レスポンスの違い
動作速度やレスポンスについてはYouTubeに動画をアップロードしました。
リセットからの起動時間
本体前面に搭載されている「リセット」ボタンを押し、放送が視聴可能になるまでの時間を計測した動画になります。結果として、XA401 と XA402 の起動時間には大きな差は見られませんでした。
なお、「リセット」(再起動)については、実際の使用場面ではあまり行う必要はないと思われます。XA402 を 1 年以上使用していますが、フリーズなどによって再起動が求められる状況は一度もありませんでした。
選局と番組表示のレスポンス
この動画では「地上波」「BS」「BS4K」「CATV」放送における選局時間を比較しています。XA401 と XA402 の間で大きな差はなく、どちらも選局には約 3 秒ほどかかりました。
一方、番組表の表示はやや遅く感じられます。体感としては WA-6000(Smart J:COM Box)と同程度のもたつきがあります。電子番組表(EPG)はテレビ視聴において重要な機能ですので、今後のアップデートによる改善を期待したいところです。
動画視聴アプリのレスポンス
この動画では「YouTube」「TVer」「Netflix」「J:COMオンデマンド」アプリの起動速度を比較しています。YouTube では 4K 画質の動画を再生しましたが、問題なくスムーズに視聴できました。J:COM LINK の動画アプリは全体的に動作が軽快で、ネット動画を快適に楽しめます。
UIの違い(細かな違い)
起動時の画面(JCOMメニュー)

XA402 では、設定や通知を確認するためのアイコンが画面右上に常時表示されています。
一方、XA401 ではリモコンの「〇」ボタンを押して Android TV のホーム画面を表示した際に、この設定・通知アイコンが確認できます。
ペアリング時のリモコン

リモコンのペアリング時の表示内容が XA401 と XA402 で異なり、それぞれのリモコン仕様に合わせた案内が表示されるようになっています。
選局時の表示

選局時の表示内容が異なります。XA402 ではチャンネル切り替え時に画面右上へ現在時刻が表示されます。
視聴中のサブメニュー

サブメニューボタンを押した際の表示方法が異なります。XA401 では画面左下に小さくサブメニューが表示されますが、XA402 では画面右側に大きく表示されます。
番組詳細

番組詳細の表示方法は大きく異なります。XA402 では詳細が全画面表示されるため、視聴中の番組を確認できなくなります。個人的には、番組を見ながら情報を確認できる XA401 の表示方法の方が好みです。
再生画面

WA-6000(Smart J:COM Box)に録画した番組をホームネットワーク経由で再生してみました。XA401 では番組名が表示されています。
キーボード

日本語キーボード・英語キーボードともに表示が異なっていました。おそらく Android TV のバージョンに依存している可能性が高いと思われます。個人的には、よりスッキリした印象の XA402 の表示の方が好みです。
以上、XA401 と XA402 を同時に操作してみて感じた違いのまとめでした!

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